キンモクセイの甘い香りのひみつ
秋晴れの心地よい風にキンモクセイの甘ーい香りが漂ってきます!
先日も、小さなお子さんと一緒のお父さんが、「キンモクセイのいい香りだね。ここにも木があるね!」と、嬉しそうに見上げていらっしゃいました。
キンモクセイは江戸時代に中国から伝わってきたのだそうです。
雌雄異株や両性花、雄株がありますが、
日本には花付きの良い雄株(雄花)だけが伝わったので、
キンモクセイの実は日本ではほとんど見られないのだそうです。
香りの成分は、γ-デカラクトンやリナロールなどで、γ-デカラクトンは甘いモモの香り。
中国では「千里香」とも呼ばれていて、風に乗って、遠くまで甘い香りが伝わっていくのですね。
キンモクセイは香水や生薬、お酒、ジャムなどにも使われてきました。
「桂花陳酒」は中国の白酒にキンモクセイの花を漬け込んだお酒で、楊貴妃が好んだお酒という言い伝えもあるそうです。
キンモクセイの花を乾燥させたお茶「桂花茶」もありますね。
秋の夜長、キンモクセイの甘い香りをゆっくりと味わうのも素敵ですね!