晩秋の甘~い香り♡
秋の訪れとともに香る甘い香りは、キンモクセイやギンモクセイですが、
秋が深まる頃に香る甘~い香りがあります。ご存知でしょうか?
「桂の木が黄葉すると、キャラメルのような甘い香りがするんだ!それが、ケーキを焼いた時のような匂いなんだよ。嘘みたいだけど本当なんだ!」
そう教えてくださったのは、日本産精油の第一人者、稲本正先生。
桂の木が黄葉すると、お菓子のような甘~い匂いがどこからともなく漂ってきます。
甘い匂いの主成分は、マルトールという物質で、黄葉になるにつれて含量が多くなるのだそうです。
写真は、信州別所温泉の北向観音にある愛染カツラの木です。
訪れた時は黄葉まっさかりで、
石段を上っていると、ふーっと風が吹き抜けて、
突然、ケーキを焼いたような、カラメルのような、甘~い香りが鼻に飛び込んできました。
稲本先生がおっしゃっていたのは、この香りのことなんだ!と、幸せな気持ちになりました。
もしも、お話を聞いていなかったら、沿道のお茶屋さんでケーキを焼いているのかな、と思ったかもしれません。
桂の葉が、老化段階に入ったり、乾燥すると甘い香りが強くなりますが、
なぜ落ち葉が香るのかは明らかになっていないのだそうです。
雨の翌日、積もった落ち葉がしっとりと甘い香りを放ちます。
晩秋の甘~い香り♡に出会えるといいですね!