メディカルアロマアンチエイジング研究所(運営 アロマスクール ラヴァーレ)の取り組みが
第24回日本抗加齢医学会総会にて発表されました!

2024年5月31日(金)〜6月2日(日)にかけて熊本城ホール&WEBオンデマンドによるハイブリッドにより開催された「第24回日本抗加齢医学会総会」にてメディカルアロマアンチエイジング研究所(運営 アロマスクール ラヴァーレ)の取り組みが「アロママウスウォッシュによる口腔内環境への効果 」として発表されました。
発表の概要については以下をご覧ください。

アロママウスウォッシュによる口腔内環境への効果

杉岡陽介1), 菅野千津子1), 菅野也寸志1), 平塚玲子1), 齋藤正一3), 久保明1)2)
(1.アロマセラピースクールラヴァーレ メディカルアロマアンチエイジング研究所, 2.東海大学医学部付属東京病院, 3.医療法人社団 政志会 サイトウ歯科)

【目的】

メディカルアロマアンチエイジング研究所ではアロマセラピーによる効果を“なんとなく気持ちが良い” “効果があるような気がする”といった主観的な評価から各種血液検査や生理検査などの医療機器を用い効果を数値で表し“見える化”することによって客観的な評価を行い、具体的にどのような効果があるかを検証している。今回、抗菌作用がある精油を独自の配合でブレンドし作成したジェルによるうがいの前後における口腔内環境への効果について解析を行ったので報告する。

【対象】

対象は29~50歳までの女性 9名(平均年齢43.0歳)とした。

【測定項目】

口腔内細菌叢 (ワールドフュージョン社)

【方法】

介入前に口腔内細菌叢検査を実施し、その後、当スクールにてブレンドしたジェルによるうがい(ジェルを塗布後すすぐ)を毎朝歯磨き後に14日間行なって頂き、再度、口腔内細菌叢検査を実施し、介入前後の結果を比較検討した。

精油の内訳

・ティートゥリー
・ローレル
・ラベンダー・スピカ
・クローブ
・スペアミント
上記の精油を配合しアロマ用の無添加・無香料・中性のグリセリンジェルで希釈しました。

【使用したアロマ精油の効果】

  • ティートゥリー
    効果:抗菌・抗ウイルス、免疫力向上、抗炎症、消臭、虫除け、その他
  • ローレル
    効果:抗菌・抗ウイルス、呼吸器系のサポート、鎮痛、集中力向上、その他
  • ラベンダー・スピカ(通常のラベンダーとは異なる効果を持つ)
    抗菌・抗ウイルス、呼吸器系のサポート、鎮痛、虫刺され、抗炎症、その他
  • クローブ
    効果:抗菌・抗ウイルス・抗真菌、鎮痛・抗炎症、消化促進、免疫力向上、抗酸化作用、呼吸器系のサポート、その他)
  • スペアミント
    効果:抗菌・抗ウイルス、呼吸器系のサポート、鎮痛、集中力向上、抗炎症、その他
  •  

【アロマ精油の効果】

  • リラクゼーションとストレス軽減
    ラベンダーやカモミール、ベルガモット、その他多数
  • 睡眠の質を向上
    ラベンダーやサンダルウッドなど
  • 気分の向上
    レモン、オレンジ、グレープフルーツなど
  • 集中力と記憶力の向上
    ローズマリーやペパーミント
  • 痛みの軽減
    ペパーミントやユーカリのオイルなど
  • 免疫機能の強化
    ティーツリーやユーカリ、レモングラスなど
  • 消化促進
    ジンジャーやペパーミントなど

【使用方法】

ディフューザーで拡散、マッサージオイルとしての使用、風呂に数滴加える、直接吸入するなど

【口腔内細菌叢測定について】

16S rRNAメタゲノムシーケンス測定で、655種類の細菌が検出可能、そのうち病原性が解析されている71種類の細菌を36種類のリスク疾患に分類し、それをもとに
・グループ1 重度歯周病の原因
・グループ2 歯周病とむし歯の原因
・グループ3 全身疾患の原因となる口腔内常在菌

の3種に分類し、それぞれのグループごとに危険、注意、良好と3つのリスク群に分類し評価報告される。
比較にあたり、前後でリスク群をカウントし危険は5点、注意は2点、良好は-5点とした総計でスコア化し評価した。
※グループ名をタップで細菌の一覧がご覧いただけます

【結果】

介入前後でグループ1〜3までそれぞれの全体スコアは
グループ1
重度歯周病の原因 2.2%
グループ2
歯周病とむし歯の原因 -1.4%
グループ3
全身疾患の原因となる口腔内常在菌 -4.9%
であり、グループ1は相対値で増え、グループ2と3はリスクが減り、効果が認められた。

【まとめ】

1,グループ1の菌群の増加は、プラークを形成するためうがいではプラーク内の細菌を洗いきれず他の細菌と比べ減少率が低いため、全体的な比率での評価では増えて見えていると思われる。

2,グループ3が大きく減っているが全身疾患の原因となる口腔内常在菌種が含まれるグループで、口腔ケアを行うことによって全身疾患の原因となる菌種を減らすことができる可能性が示唆された。

【結語】

腸内細菌叢に関してのアロマの効果は2022年に本学会にて報告したが、今回の検証によってアロマ精油による口腔内のケアは全身疾患への効果が期待できる可能性が示唆された

筆頭演者: 杉岡 陽介
演題発表に関連し、開示すべきCO I 関係にある企業などはありません。
MAAイメージ写真

メディカルアロマアンチエイジング研究所は「アロマでアンチエイジング」 をテーマに、今までハッキリしなかったアロマセラピーの効果を”見える化”していきます!
病気の予防をしながら、美しさも忘れない!
メディカルとアロマの融合で叶う、次世代のアンチエイジングをこの先も研究してまいります!