メディカルアロマアンチエイジング研究所(運営 アロマスクール ラヴァーレ)の取り組みが
第21回日本抗加齢医学会総会にて発表されました!

2021年6月25日(金)〜27日(日)にかけて国立京都国際会館 & WEBオンデマンドによるハイブリッドにより開催された「第21回日本抗加齢医学会総会」にてメディカルアロマアンチエイジング研究所(運営 アロマスクール ラヴァーレ)の取り組みが「アロマセラピーによる腸内環境改善効果の検証」として発表されました。
発表の概要については以下をご覧ください。
アロマセラピーによる腸内環境改善効果の検証
杉岡陽介1), 菅野千津子1), 菅野也寸志1), 福原延樹1), 久保明1)2)
(1.アロマセラピースクールラヴァーレ メディカルアロマアンチエイジング研究所, 2.銀座医院抗加齢センター)

【目的】
 当アロマセラピースクールに併設するメディカルアロマアンチエイジング研究所ではアロマセラピーによる効果を、今までの“なんとなく気持ちが良い” “効果があるような気がする”といった主観的な評価を各種血液検査や生理学的検査などの医療機器を用い、効果を数値で表し“見える化”することによって客観的な評価を可能とし、具体的にどのような効果があるかを検証している。
 今回、整腸作用がある精油を独自の配合でブレンドした精油の皮膚塗布前後における腸内環境への効果について解析を行ったので報告する。

【対象】
対象は28~55歳までの女性18名(平均年齢42歳)とした。

【測定項目】
腸内DNA検査(マイクロバイオータ社)を用い糞便中の腸内細菌叢をDNAシーケンス法にて測定した。

【方法】
アロマセラピーを行う前に腸内DNA検査を実施し、その後、被験者には入浴後毎日、当スクールにて独自に精油をブレンドしたジェルを腹部に30日間塗布を行なって頂き、再度腸内DNA検査を実施し、塗布を行う前後での腸内DNA検査の結果を比較検討した。

アロマセラピーには
1.気化させて鼻から吸入
2.直接皮膚へ塗布し吸収させる
などの方法がある。
今回の検討は皮膚からの吸収とした。

【使用した主なオイル】

  • シナモン葉
    (消化器系、呼吸器の強壮、保温効果、鎮痛、抗菌)
  • オレンジ スウィート
    (胆汁分泌など消化機能の増強、血行促進、リラックス)
  • ジンジャー
    (消化促進、整腸作用、血行促進、保温、気力向)

その他数種類の精油を中性キャリアジェルで希釈しました。
注:アロマオイルは使用法によっては身体へ悪影響を及ぼすこともあるためブレンドは専門の知識を持ったセラピストによって最適なブレンドを行った。

【結果】

  • 1:菌の多様性が11.9種増加
    免疫力の向上や美肌、整腸、睡眠、生活習慣病予防など様々な効果が期待される。
  • 2:デブ菌比率が5.6%増加
    食物を効率よく消化吸収できるように働く菌とも言われ、比率が高すぎると太りやすくなると言われているが、今回は5.6%と微増であるため、腸の動きが活性化することにより、消化吸収効率の向上が期待できる。
  • 3:ビフィズス菌が2.3%増加
    短鎖脂肪酸である乳酸や酢酸、ビタミンB群、葉酸を産生し善玉菌として腸内の環境を酸性に保ち、アレルギー症状の緩和や感染症腸炎の抑制作用も期待できる。
  • 4:プレボテラが4.9%減少
    口腔内に多く見られ、歯周病などの感染症、誤嚥性肺炎に関与することが示唆されています。今回減少したのは精油によって胃の活動が活発になり胃酸分泌能向上、胃粘膜増強により胃の殺菌力が増し、腸への口腔内細菌流入の減少が考えられる。
  • 5:バクテロイデス(ヤセ菌)が3.4%減少
    短鎖脂肪酸を産生し脂肪の吸収や燃焼を進め、体脂肪を減少させるヤセ菌と言われています。デブ菌の増加と逆行し減少を認めました。

【結論】

適切な精油を選択し皮膚塗布をすることによって腸内環境の改善が期待できる。
今後は対象者を増やす、更年期前後での区分け、精油成分を含まない液体を用いた対象群の設定、腸内細菌叢によって影響を受けると思われる血液検査などを予定している。

発表内容の資料につきましては、以下よりご覧いただけます。
【第21回日本抗加齢医学会総会/資料(PDF/261KB)】

メディカルアロマアンチエイジング研究所は「アロマでアンチエイジング」 をテーマに、今までハッキリしなかったアロマセラピーの効果を”見える化”していきます!
病気の予防をしながら、美しさも忘れない!
メディカルとアロマの融合で叶う、次世代のアンチエイジングをこの先も研究してまいります!